実践研究の会

実践研究の会が行われました。

この回は,現職の先生方を中心に,大学教員,教育行政の関係者,学生が一堂に会して旬の教育キーワードについて議論を深めたり,共同研究を行ったり,各自の研究相談を行ったりするものです。

隔週で全国をオンラインでつないで実施しています。

今回は,「批判的思考」について議論を深めました。批判的思考とは?に始まり,批判的思考力を高める授業の具体について考えました。批判的思考は,授業に「ちょっと待てよ!」という瞬間をつくることではないか,という指摘が腑に落ちました。
いきなり,批判的思考が身につくわけではありません。日々の授業の積み重ねで身についていくものだと思います。では,日々の授業をどのように設計していけば良いのか,についてはこれからも考えていく必要がありそうです。

また,「見方・考え方」について学びを深める時間もありました。
コーヒーやコーヒー豆が写った1枚の写真。この写真から,各教科等の見方・考え方を働かせるとどのようなことがわかるのかについて議論しました。例えば,理科の見方・考え方を働かせるとカップの回りについている水滴のこと,社会科の見方・考え方を働かせると,コーヒー豆の輸入のこと,図工の見方・考え方を働かせると,写真の構図や遠近法のこと,など1枚の写真からも各教科等の見方・考え方を働かせることで違った気づきが生まれます。

学習指導要領にも示されている「見方・考え方」。
やや漠然としている面もあるのですが,このような具体的事例を踏まえながら,教師自身も考えていくことの大切さを感じました。

この実践研究の会で,「授業のUD化調査プロジェクト」も立ち上がったので,こちらの進捗も楽しみです。