1人1台端末を活用した授業の視察

1人1台端末を導入している静岡市と焼津市の学級を視察しました。

今回の視察には,元・同僚&研究仲間の藤森先生も同行しました。藤森先生は,1人1台端末を活用した授業を初めて参観したとのことで,「授業の概念が変わりました!」という感想を述べていました。

これまで実現できなかった学びができるようになったり,これまでより効果的・効率的な授業ができるようになったりするのがテクノロジを導入するメリットだと思います。その点,今回視察した授業は,テクノロジを実に上手に取り入れていたと思います。

これまでと同じ授業の概念では,せっかく導入した1人1台端末が有効に活用されない可能性があります。

これまでとは異なる概念のもと,新たな挑戦をしていく段階に来ているのだと思います。具体例を挙げると,教師が板書を一切書かない授業がありました。しかし,児童は授業の見通しをもち,必要な情報を入手し,学習のまとめまでしていました。それは,1人1台の端末内でこれらのことがすべて行われているからです。従来の概念でいけば,授業中に一切板書をしないのは考えにくいと思います。それは,黒板が情報提示の役割や情報の整理・分析の役割を担っていたからです。

でも,これからは学習者の手元で上述のことが行えます。このように,これまでの概念とは相入れない場面が1人1台端末によって生じてきます。この状態をプラスに捉え,これまでより更に効果的・効率的・魅力的な授業へとつなげていく必要があるように思います。

(写真は授業の最後に感想を述べている三井です)