第24回三井ゼミ

2020.10.21

第24回のゼミが対面で行われました。

これまではオンラインで行っていたので,3ヶ月ぶりに顔を合わせてのゼミでした。

【学びをデザインするヒント】

三井先生から学びをデザインするヒントとして,教育実習での算数の授業の写真を例に,学習規律についてお話がありました。

 授業を受ける子ども達の様子を見ると,定規の使い方が逆向きだったり,単位を間違えていたり,かけ算の概念が分かっていない子がいたりします。これらは,確実に押さえたいことや意識したいことに対する視点をもった机間指導で気がつく事ができます。黒板の前にいるだけではなく,教室を動き回って授業をすることが大切だと学びました。

 ここで,授業中のノートの書き方について議論がありました。私は「黒板に書かれていることは書いてあるからきちんと授業を聞いているんだな。でも書き方を揃えたいかもしれない。」と感じました。しかし,見方を変えると「筆圧がしっかりしているから書ける子だ。」「定規を使って線を引ける。」などと評価することもできます。何を評価するかによって,見方が変わることを知りました。

 また,授業の後半になると子どもは飽きてきてしまいます。特に、聞いているだけになってくると集中力も切れてしまいます。子どもが飽きてしまわないように聞くだけの時間を短くするか,いかに活動させるかが大事になると教わりました。

教師の工夫次第で,授業を受ける子どもの様子は変化します。子どものために効果的な工夫を考えることのできる教師になりたいと思います。

【4年生からのミニレッスン】

 今回は,学級経営について教わりました。成果を上げる教師の要素の一つに,「学級経営が素晴らしい」ことがあります。今回は,学級経営に関する事例を基に,ゼミ生で考えを共有しながら進めました。意見の多くは,「原因」に目を向けて解決しようとするものでしたが,今回教わったのは「目的」に目を向けることです。例えば,人が怒るのは困っている時なので,困らないように目的・目標を設定してあげることが大事になるということがあります。「目的」に目を向けるということは、

「なぜ」…怒った理由が分かる

「どうすれば」…怒らずに目標に到達する方法に繋げられる

ということになります。

 したがって,「なぜ」だけではなく「どうすれば」の視点で問題を解決することも大切です。

 様々な視点から問題に対する解決方法を見出す事ができるよう,これからも勉強して知識を付けていきたいと思います。

ミニレッスンや研究相談で,直接議論をすることができて活気のあるゼミになりました。

今回は教育実習でいない人も多かったので,全員揃うのが楽しみです。

(中山)