2020.11.25
第29回のゼミが行われました。
【誠意とスピード】
“誠意”と“スピード”は,三井先生が大切にしている考え方の一つです。
今回は学生の課題提出を例にして考えました。
〈課題の提出者〉
スピード…期日を守る。
誠意…「ご確認お願いします」の一言など。
課題の提出者として当然の行動であり大切なことです。しかし,できていない学生がいることも事実です。
また,受け取り手の立場から考えると
〈受け取り手〉
スピード…全員が期日を守ることで仕事が捗る。
誠意…気遣いの一言でより好印象に感じる。
課題の提出者側から見ると当たり前で止まってしまうことも,改めて受け取り手の視点に立つことで視点も変わります。
相手がどのように思っているのか。ちょっとした気遣いで相手側の気持ちも変わります。
これから社会に出ていく身として,小さなことから相手を気遣える人になる必要があります。そのためにも,三井先生・先輩方の誠実かつ,スピード感のある対応を学んでいきたいと思います。
【ID第一原理】
今回で「学びをデザインするヒント」最終回でした。
ID第一原理とは,以下のモデルのように,あらゆる場面で効果的に学習環境を実現するためのものです。
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①問題(Problem)現実に起こりそうな問題に挑戦する
②活性化(Activation)すでに知っている知識を動員する
③例示(DemonStration)例示がある
④応用(Application)応用するチャンスがある
⑤統合(Integration)現場で活用し,振り返るチャンスがある。
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このモデルは研修や授業の設計指針になっていることがあります。
理論に基づいて学びを設計していくことで,実践を振り返りやすくなり,より良い学習環境へと繋げられます。改善をする際には,ARCSモデルに結びつけて考えることもでき,また改善そのものの過程では,ADDIEモデルなども利用ができます。IDなどの教授システムを理解することで様々な場面で活用できます。これは学校だけではなく,教育が存在する場面に活用できます。
【ガニエの学習成果】
4年生のミニレッスンでは,「指導要領の資質・能力の三本柱」と「ガニエの学習成果の5分類」の関係性について教えて頂きました。
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◯資質・能力の三本柱 → ガニエの学習成果
①知識及び技能 →言語情報・運動技能
②思考力,判断力,表現力等 → 認知的方略・知的技能
③学びに向かう力,人間性等 → 態度
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以上のように分類することができます。これら2つがどのように対応しているかを学ぶことで,抽象的な資質・能力の三本柱について,より理解ができます。
12月になり,今年も終わりが近づいています。3年生の責任として,1月に「成果報告会」があります。仲間と助け合い,自分の研究計画に基づいて行動していきたいです。
(野末)