第63回三井ゼミ

2021.09.29

本日,第63回三井ゼミが行われました。

【三井先生から】

 「人間の感覚は受ける刺激の強さの対数に比例する」というウェーバー・フェヒナーの法則について学びました。この法則は学習にも通じます。何事においても学びはじめは成長を感じることができますが,同じことをただ反復するだけでは成長を感じなくなったり,慣れてくると手を抜くようになったりしてしまいます。そのため,頭打ちに反復するのではなく,慣れてきた所で新たな目標を設定することで,学び続け成長を実感することが大切だと感じました。

 また,キャロルの学校学習モデルから,授業者にできることについて考えました。キャロルの学校学習モデルとは,「必要な時間をかければ誰でも学べる」という視点から,学習率を「学習率=学習に費やされた時間/学習に必要な時間」という式で表すものです。この考え方に基づくと,授業者は学習者の学習率を高めるため,学習に費やされた時間を増やし,学習に必要な時間を減らしていくことが求められます。具体的な手立てとして,学習に必要な時間を減らすため,個々のスタディログから学習者の課題への適性を把握し,それぞれにあった指導を行ったり,授業の質を高めたりすることが考えられます。このように子供の様子を多面的に捉え,常に子供のために何ができるのかを考えていけるような教師を目指していきたいです。

【メールの書き方】

 メールの書き方について教えていただきました。「本文の初めに宛名を入れる」や「TO,CC,BCCの使いわけ」,「本文の後に署名を書く」等,基本的なことですが実際には十分に把握できていないことがありました。社会にでるとメールでのやり取りをする場面が多くあり,メールを送る相手に失礼のないようにマナーを守ることが大切です。

 三井研究室では,現場で働いている先生方や企業の方々などと接する機会が多くあります。そのため,学生のうちからメールの書き方に気を配り,正しくメールでやり取りができるようにしていきたいと思います。

【授業観】

 本日の3年プレゼンでは,「私の授業観」というテーマで発表を行いました。3年生にはそれぞれ,授業を行う目的や授業において重視したいことがあり,それは恩師の姿や教育実習の経験といった様々な要因から考えられていました。本日の発表から仲間の授業観を知ることで,自分の持つ授業観がさらに深まりました。現場に出た際,子供のためにより良い授業ができるよう,自分の持つ授業観を大切にしていきたいと思います。

(杉山)