第113回三井ゼミ

2022.09.27 第113回三井ゼミ

本日は,対面での第113回ゼミが行われました。

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【授業における理論】

本日は,春日井市立藤山台小学校の授業参観で,三井先生がどのような視点で授業や学級を参観していたのかを共有していただきました。藤山台小学校の実践は多くの理論で構成されていました。一つ目に子供達が自己調整できるよう,先行オーガナイザーの理論を基に学習の流れは Google classroom で事前に共有されていました。二つ目に,1年生の給食の時間では,給食での配膳で意識すべきことをプロジェクターで投影してあり,あるクラスでは「聴く」,「話す」,「宿題」などにS〜Cの四段階のルーブリックが掲示されており,日常に多くの足場を設けることで自立して行動したり,自発的に学びを深めたりする児童の育成を意識されていました。

ゼミに所属し, KKD (経験・勘・度胸)から脱却して実践することが大切だということを教わりました。春日井市の先生方のように,日常から理論を持ち,実践できるよう,まずは理論を学び,その後実践力の向上を図っていきたいと思います。

【ふかふかマトリックス】

個別最適な学びと協働的な学びを”一体的に”充実させることが重要だとお話いただきました。個別最適な学びでは,個人単位で学びの深掘りが見られます。しかし,個別最適な学びのみでは,視点が画一的になり,狭く深い学びとなってしまいます。協働的な学びでは,お互いに情報を共有したり,言語表現したりすることで,さまざまな視点での学びを得ることができます。しかし,協働的な学びのみでは,個人で深める時間がなく,広く浅い学びとなってしまいます。そこで,先述したように深みをもたらす個別最適な学びと横に広げる協働的な学びを一体的に充実させることで広く深い学びが実現します。

実践する立場となった際には,個別最適な学びと協働的な学びのどちらかに偏ることなく,一体的に充実させることができる教員となれるよう,今後も学び続けます。

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私たちは,今週に卒業研究中間発表,来月にはJAETでの学会発表,12月にはJSETでの研究会,1月には卒業論文の提出があります。自己調整し,学びを自ら獲得し,深めることができるように,日々インプット,アウトプットのサイクルを回していきます。

本日のゼミもありがとうございました。

(木野)