第5回院生ゼミ

2023.05.17  第5回院生ゼミ

 本日は,第5回院生ゼミが行われました。本日も,有意義で深い学びの環境に身を置くことができました。

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【本時の学習について】

 本日は,「スキーマ」についてお話を頂きました。

 スキーマとは,外界を理解する枠組み,あるいは内的な知識を使用する枠組み(リベラルアーツガイド 2020)等,心理学的なモデルを指します。

 授業において,1文や1言の伝えたい内容はわかるが,全体像を通すと,何を伝えたいのかわからない時があります。その時に,スキーマを獲得することで,授業の全体像が見えてきます。枠組みが分からないと何を伝えているのか伝わらない可能性があります。「理解の能力が低い」のではなく,それはスキーマを獲得できていないためです。スキーマを獲得することで次の知識を得ることができます。問題解決をするためには,スキーマが必要であり,そのスキーマを獲得することで,「スキル」を効果的に促したり発揮したりすることができます。

 最後に「学びの中でどのようにスキーマを使うのか」ということについて議論しました。教員は授業の流れや目標を先に示すなどの意見が出ました。

 授業を設計する際に,まずはスキーマを獲得させるように促すことが大切です。学習者は,授業の流れを理解することができます。授業全体の理解ができることで,自己調整しやすくなることの重要さを知りました。今後の授業を設計する上でスキーマを明確にしていき,活用していきたいと思います。

【研究報告・討論】

 今回,ゼミ生がそれぞれの研究について発表の機会をいただきました。私自身研究内容の前置きが長くなり,聞き取りにくい説明になってしまい,スキルの未熟さを感じました。
また,研究の目的を明確にし,範囲を絞った方が良いと助言もいただきました。私の弱点として,明確化する点に曖昧さがあります。1年を通して,引き続きゼミ生の中で討論を交わし,より良い研究が進められるように精進してまいります。

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(青木優太)

参考文献

リベラルアーツガイド(2020).「【心理学のスキーマとは】学術的議論から具体例までわかりやすく解説」.https://00m.in/47HJD,(参照日 2023.05.19)