第26回院生ゼミ

2024.05.15 第26回院生ゼミ

本日は第26回院生ゼミが行われました。三井先生からは,「デジタル バイ デフォルト 」に関するお話をいただき,ゼミ生は三井先生から前回いただいたご指導をもとに研究を進展させ,生じた悩みを報告しました。

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【デジタル バイ デフォルト 】

三井先生から,「デジタル バイ デフォルト」 に関してお話いただきました。「デジタル バイ デフォルト」とは,新たな価値を創出する際には,全てをデジタル化しようという視点でまずは検討し,どうしてもデジタル化できない部分だけをアナログとして残していくことを指します。日本は人口減少が進み,VUCAの時代が到来しています。だからこそ,テクノロジーを活用する必要があります。世の中がデジタル基盤になってきている中,学校現場は民間企業に比べ,テクノロジーの活用については遅れを取っています。まずは,職場環境から変えていく必要があり,働きやすい環境にするために校務のDX化を進める提案が文部科学省から提言されています。校務のDXが目指していることとして,ネットワークの統合や汎用のクラウドツールの活用,データの自動収集などがあります。また,校務に限らず,授業や学級経営のDX化,メタバース空間を作ることで不登校の子供のための環境も作ることができます。そして,デジタル基盤の時代に生きる子供を育てるためには,教師自身がデジタルやテクノロジーに馴染んでいるかが重要になってきます。まずは,デジタルに適応するための感覚を獲得し,できることからデジタル化していくことが必要だと考えます。徐々に,学校文化も変わってきているため,デジタル基盤を意識して,自分にできることは何かを考えていきたいです。教師の意識が変わらないと,子供も変わらず,社会を担っていく人々も変わらないことを自覚し,責任を持って教職という仕事をしていきたいです。

【研究相談】

今回も前回に引き続き,三井先生からいただいたご指導をもとに研究を進展させ,生じた悩みを報告しました。学会発表を意識し,言葉の使い方などを精査していく重要性を再確認しました。自分のテーマの先行研究が多数ある中で,なぜその理論や定義を活用するのかを他者にわかるように説明する必要があります。その際,それぞれの先行研究がどのように違うのか,新規性はどこにあるのかを自分の中で整理する必要があります。誰が読んでも理解でき,納得してもらえるような文章を意識していきたいと思います。また,アンケート調査をする際に,時間軸を定めておかないと回答内容にばらつきが出てしまったり,本来聞きたかったことが聞けなかったりします。そのため,調査したいことの目的を明確にし,時間軸を指定していきたいと思います。

ゼミ生それぞれが違ったテーマで研究を行っているため,日常的に研究の進捗を報告し,お互いにコメントすることによって,アップデートにつながる協働的な学びも意識していきたいと思います。

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本日のゼミもありがとうございました。

今週から実習が始まりました。新天地での実習になるため,学校現場の先生方や子供をよく見て新たな視点を獲得し,多くのことを学んでいきましょう。

次回も引き続きよろしくお願いいたします。

(山内)