第35回院生ゼミ

2024.11.6 第35回院生ゼミ

本日は第35回院生ゼミが行われました。三井先生から研究での伝え方,書き方に関してご指導いただき,ゼミ生は各自査読論文に向けた研究の進捗や悩みを相談しました。

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【研究の伝え方】

本日は,先日三井先生が提出された紀要論文をもとに研究の伝え方,論文の構成に関して話し合いました。論文では,なぜその研究を行ったのかといった研究に至るまでの著者の思いが具現化されています。本研究では,初任者教員の離職率の高さや初任者がGIGAスクール構想における端末の活用の負担感・困り感などが基盤となって,研究が進められており,それらが丁寧に示されています。このように研究の基盤にある思いがあるからこそ,研究の意義が生まれ,本文からも読み取れるようになるのではないかと感じました。以前,研究には幸せを形にしたものと怒りを形にしたものがあると教わりました。研究を行うことで先生方にどのような幸せがあるのか,子供にはどのような幸せがあるのかを意識し,研究の意義をきちんと学校現場の文脈で語ることができるようになりたいと思います。

また,査読論文に挑戦するにあたり,どのような注意が必要となるのかを考えました。査読論文では,妥当性,信頼性が強く問われます。そのため,調査対象者が少ない場合では査読論文における妥当性の部分でつまずいてしまう可能性があります。しかし,調査対象者の選定理由や属性を説明することで妥当性を確保することができる可能性もあります。その際に,結果と考察においてその調査対象者だからこそ得られた結果であることを示す必要も生まれます。また,研究の方法が研究の目的と乖離することなく,整合性を高くしなければなりません。

今後,原稿や論文を執筆していく中で,研究で何を伝えたいのか,読み手が一読して思いや研究の意義が伝わるのかを意識していきたいと思います。また,研究で明らかにしたいことや検討したいことを伝えることができる研究の方法に則っているのか等を意識し,今後の研究活動に励んでいきたいと思います。

【研究相談・進捗】

JAETでの発表を終え,ゼミ生各自が今後の研究をどのように進めていくのかについて再度報告いたしました。ゼミ生は各自査読論文に挑戦しようとしています。そのため,今後の研究計画であったり,どのデータで挑戦するのかについて考えました。査読論文では新規性が強く問われます。そのため,今まで学会で発表してきた内容とは異なり,何が新しいのか,今後の教職大学院のフォーラムでの発表内容と何が違うのかをきちんとすみ分けていくことが必要になります。著作権の問題も強く関与してくるため,慎重に研究を進めてまいります。

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ゼミ生がそれぞれ非常勤講師を行うようになりました。授業力を向上させつつ,研究活動を充実させるよう尽力していきます。

本日もありがとうございました。次回もご指導のほどよろしくお願いいたします。

(木野)