第37回院生ゼミ

2024.12.04 第37回院生ゼミ

本日は,第37回院生ゼミが行われました。三井先生から研修に関するお話と学習スタイルに関するお話をいただき,ゼミ生は各自,実践や分析結果の報告をしました。

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【三井先生のお話から】

 三井先生から,研修に関するお話と学習スタイルに関するお話をいただきました。研修先の小学校では,授業後の検討会に授業を実際に受けていた児童を参加させていました。その理由として,これまでは,授業実践後に授業を受けていた児童不在の検討会を行う学校が多かったという課題のもと,三井先生が提案し,このような機会を設けたようです。授業者や他の教員だけで議論していても,目の前の児童は異なる感じ方や考え方をしている可能性があるため,適切な授業改善につながらない場合があります。だからこそ,今回の授業がどうだったのか,受けていてどのような力が身についたと感じたかなど,児童が学びについて語る機会を設け,教員がそれらに耳を傾けることが重要であると思いました。

 また,学習スタイルについては,「論理的」,「言語的」,「身体的」,「聴覚的」,「視覚的」,「論理的」などの学習スタイルがあることを紹介していただきました。そこでもう一度,様々な学習スタイルがあることを教員側が確認し,さらに,教科によっても適切な学習スタイルが異なることを理解することの重要性を学びました。教科や活動に応じて,特定の学習スタイルを取り入れたり,いくつかの学習スタイルを組み合わせたりすることで児童それぞれが自分にあった学び方を探し続けることができます。最終的には,児童が自分にあった学び方で自己調整しながら学習していくことが理想となるため,まずは,教員が様々な学習スタイルを児童に経験させる機会を設けることが重要です。そのため,普段の授業から,動画を活用したり,対話の時間を設けたりするなど,様々な学習スタイルを取り入れ,児童に自分の得意な学び方を模索させるよう促していきたいです。

【研究相談・進捗から】

今回も前回に引き続き,三井先生からいただいたご指導をもとに研究を進展させ,それぞれの目標に向けて生じた悩みを報告しました。実践が無事終わり,分析をする段階にそれぞれが入っています。思うような結果がでたり,出なかったりしましたが,事実を受け止め今後どのように分析を行い,まとめていくのかを考えることが重要です。その際,自分の研究の主張は何なのか,そのために,どのようなデータを示す必要があるのかをもう一度整理していきたいです。データを示す際,インパクトが重要になるというお話を三井先生からいただきました。カテゴリー名1つでもセンスが問われます。そのため,様々な人に適宜コメントをもらい,修正を行いながら洗練されたカテゴリー名を生成していきたいです。

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本日のゼミもありがとうございました。

今年も残すところ1ヶ月になりました。年始に立てた目標を再度各自が確認し,達成できるようにしていきましょう。

今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

(山内)