第16回学び研記録

2025.1.7 第16回学び研記録

 2024年12月17日に第14回学びデザイン研究会が行われました。今回は、研究会に所属している同期の授業や三井先生の研究室のOBの方のお話を聞くことができ、知見を広げることができました。

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【三井先生のお話】

 今回は、この研究会に在籍する大房の研究授業をもとにお話をいただきました。大房の授業は、高学年社会科の授業で、「自動車の生産に励む人々世界で売れる!お客さんが乗りたい!買いたい!と思う自動車を作ろう!」という単元でした。児童が単元のゴールから本時のめあてを決めたり、学び方を選択したりしていました。また、教科書や資料集、インターネットなどの資料を使って情報を集め、まとめていました。

 三井先生は、自走するこどもを育てるためには、教師の足場かけや介入が大切であると教えてくださいました。例えば、単元の自分のゴールの作らせ方、情報の集め方、整理・分析の仕方、振り返り方などがあります。教師は、こどもに「どんな「めあて」だと良いだろう?」と尋ねたり、焦点化するように投げかけたりすることで、こどもが見通しをもって学習を進めることに繋がります。また、資料から情報を集める際には、出典を明記すること、情報をそのまま抜き出すのではなく、資料から何を読み取って、考えたのかをまとめていくことを指導していくことができます。そして、振り返りの場面では、ルーブリックとセットで、自分のゴールや評価の基準をもとに振り返らせることが大切ということも学びました。

【野末さんの話】

 三井先生の研究室のOBである野末さんから、学校もお金や企業が関わっていること、お金や物を大切にという話をいただきました。学校は、教科書や給食、教材などに税金や家庭からの集金を使っています。公正で公平な取引をするために、仕様書を作って商品を買っていることも知りました。今は、こどもたちも教師も端末を使って授業をしていますが、端末を壊した際には大きなお金がかかることも教えていただきました。学校は、企業とは違って、利益は求めませんが、学校で使われる物にはお金がかかっていることを踏まえて、こどもたちにも指導をしていきたいです。

【みんなの発表】

 今回は、みなさんから、2学期の授業や行事、学校生活についての話を聞きました。大学院生のお2人は、非常勤としてこどもたちと授業を行いながら、研究を行っていると教えてくれました。小中学校の先生をしている仲間からは、1学期よりもこどもとの人間関係を築いている様子や、行事や授業に奮闘している様子を教えてもらいました。参考になったことは、算数などで息詰まった時にヒントカードを用意しておくこと、外国籍の子と情報端末を活用してコミュニケーションを取ること、理科で実験の前後の写真を取り、変化に視覚的に気付かせることなどがありました。

 研究会は、今年度は月に2回のペースで行っていますが、それぞれが各場所で努力していることや成果のあったことを共有し、自分がこれからやってみたいことを得ることができるため、とても充実した機会となっています。今回も、3学期に向けて取り組みたいことを見つけることができました。

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 今回もありがとうございました。今年もスタートしました。巳のように何度も何にでも挑戦する1年にしていきたいです。

 今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。

(渡邉)