2020.07.28
静岡県でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け,オンラインでの開催となりました。
【IDの視点と学習目標】
はじめに三井先生から,IDの視点から学習目標を考えるというお話がありました。IDとは,インストラクショナルデザインの略であり,日本語では教育設計といわれています。これは,学習者に効果的で効率的,かつ魅力的な学びを提供することを目的として,学習環境や方略を設計するという考え方です。
このIDの視点から学習目標を考えると,学習者が授業後に何ができるようになっているのかを,外部から観察可能な行動として示すことが重要になるといいます。これは例えば,「知る・分かる・理解する」といった抽象的で個人差のある動詞を用いた場合,学習者自身の自己評価も,教師の学習者に対する評価も不明瞭なものになってしまいます。それを「コンパスを使って直角三角形を書くことができる」などのように,具体的で観察可能な行動を目標とすることで,明確な評価が可能になります。私自身,教育実習を2ヶ月後に控えているため,授業の内容や児童の実態にあわせ,具体的で観察可能な行動を含めた学習目標を意識的に考えるようにしていきたいです。
【スライドの作り方】
4年生からは,相手に配慮したスライドの作り方を教わりました。日頃気をつけているというポイントは,大別すると以下の2点でした。
①伝えたいことを明示する
②文章はなるべく控える
まず①は,スライドごとに論題をつけて話の大枠を示したり,重要な部分を赤字にする,枠で囲むなどして注目しやすくしたりすることがあげられます。そして②は,長文をそのまま貼り付けるのではなく,要点を抜き出して箇条書きで記したり,画像や図,表等を用いて視覚的に補ったりすることが示されました。
これらは,自分が伝えたいことを適切に表現することを可能にするとともに,相手が情報を読み取る際の負担をも軽減すると考えられます。今後は,今回教わったポイントを押さえ,読み手に伝わるスライド作成を心掛けたいです。
(池田)