第12回学び研記録

2024.4.30 第12回学び研記録

 本日は,第12回学びデザイン研究会がオンラインで行われました。本年度初めての学び研ということで,三井先生からこれからの教育について,ゼミ生は本年度の意気込みや近況を報告しました。

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【これからの教育について】

三井先生より教育振興基本計画の抜粋から,子供主体の授業への授業観の転換の重要性についてご指導いただきました。「子供主体」は,現在求められている教育でありながら,過去の実践でも重要視されていたことです。そのため,「子供主体」の捉え方を変えていく必要があります。例えば,過去では「子供主体」のために,導入を工夫したり,学習者の活動を授業実践の中に設けたりすることが考えられており,主語が教員になっていました。現在求められている「子供主体」は,多様な他者との協働,自ら自己調整していき,学んでいくといった,主語が子供になっているものです。そのため,いかに日々の教育活動が子供のためになっているのかを考えていくことが重要になります。また,国の教育に関する動向を調べ,その調べた結果から今の教育について考えていき,教員自身も調整していくことが重要になります。日々,テクノロジーが発展し,社会が変化していくことから求められる教育,育むべき資質・能力が変化しています。これから社会に出ていく子供のためにも教員自身も学び,日々の実践を充実させることができるようにしていきたいと思います。

そして,子供達に育まなければいけない資質・能力は短期間で育むことは困難なものです。そのため,単元,学期,1年間と長期間での育成を見据え,日々の実践を捉えていくことが重要になります。まずはどのような資質・能力を育まなければならないのか,学習指導要領の内容を把握し,その上で育成するための教育活動を逆算し,意図をもった教育活動を展開することが必要になります。学校現場は日々多忙で,先を見据えることはとても難しいことですが,子供のためにも学び続けていきたいと思います。

【同期の発表から】

2024年度が始まり,1ヶ月が経過しました。昨年度は小学校第2学年を担当するゼミ生が多くいましたが,今年度は小学校第4学年を担当するゼミ生が多くなりました。また,本年度は学び研のゼミ生初の高学年の担任がいます。それぞれ昨年と比較すると発達段階の大きく異なる子供を対象に実践を行うということで,今年度はより難しい実践に挑戦しようとしていました。また,昨年度は「とりあえず1年間をやり切る」といった目標がありましたが,本年度は「子供のために毎日本を読み,勉強すること」や「子供が調整して学習を取り組むことができるようにする」といった1年間の目標が子供の文脈に近づいてきた印象を抱きました。それぞれ置かれている環境は異なりますが,子供のために精一杯働く一年にしていきます。

また,今回から山梨大学教職大学院に所属している学生で,三井先生からご指導をいただいているゼミ生が参加することとなり,昨年より学生が1人増えました。学生は自身の行っている研究の内容や院生ゼミで三井先生からいただいたご指導を学校現場で働いている同期に伝えました。学校現場は日々多忙であり,学ぶ時間を確保することが難しいです。そのため,私たち学生が日々学んだことを共有したり,学校現場の方々は学校の様子や実践の様子を共有したりすることでお互いに成長できるようにしたいと思います。

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本日もありがとうございました。
2024年度も成長したと実感できるよう,日々精進してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。

(木野)