2020.09.16
第20回ゼミ記録
本日,第20回のゼミが行われました。
今回は,今後の研究や授業でも役立つ理論について学びました。*1
【スキーマ理論】*2
三井先生より,スキーマ理論についてのお話がありました。
スキーマとは,あらましや図式,図解などといった意味を持つ言葉です。
つまりスキーマ理論とは,はじめに話の全体像を示すもの(=スキーマ)を提示し,相手の理解を促すという理論です。
例えば,今回のゼミ記録では,
*1:研究や授業に役立つ理論について書かれた文章であることを示す
*2:スキーマ理論について書かれた文章であることを示す
という役割を持ったスキーマを入れています。
このように,はじめに文章の概要を示されると,読み手は話の展開を予測したり,行間を読んだりすることが可能になり,結果として内容の理解が深まると学びました。
この理論を,学校の授業でどう応用するかを考えます。
①話の前に,「今から〇〇について話します」と入れる
②授業の冒頭で,授業の概要を示す
①は,この文章における*1,2と同じ役割を持つ言葉です。
この一言によって,聞き手に話のテーマを伝えるとともに,教師自身の余計な話への脱線を防ぐことが可能になると考えました。
②は,児童に今後の見通しを持たせるという役割を持ちます。
例を以下に示します。
・今日は,跳び箱の授業をします。
・まずは,準備体操をして体を温めた後,自分が跳べる段から跳び箱の練習をします。
・目標は,前回の自分よりも1段高い段を跳べるようになることです。
上記のように,授業の冒頭で,授業の概要を子供たちに示します。
これにより,子供たちは,目標を意識して授業に取り組むことができるようになることが予想されます。さらに,次の活動が事前に示されていることで,教師からの指示がスムーズに通るようになったり,道具の準備や片付けを自分たちでできるようになったりするのではないかと考えました。
今回,スキーマ理論について教わり,話のはじめに概要を示すことの大切さを学びました。
私は,10月に小学校で教育実習を行うため,児童に話しかける際や教壇に立つ際には,意識して取り組みます。(池田)