ま・あ・るプログラミング講座

9月17日,18日は静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・るで自主ゼミ生が小学4年生から6年生を対象にmicro:bitやMESHを使ったプログラミング講座を行いました。

【micro:bitを使って宝探しゲームをしよう】

 17日はmicro:bitを使って,信号機を作ったり,宝探しの探索機を作って宝探しゲームを行ったりしました。

 micro:bitは,小さなコンピューターでLEDやAとBボタンがついています。micro:bitと端末をUSBで繋ぎ,端末上でプログラムしたものを反映して,赤く文字や記号を光らせることなどができます。

 活動の前には,「プログラミングってなんだろう」という問いを投げかけ,子供たちの日常生活と結びつけてお話をしました。プログラミングとは,「コンピューターにさせたい仕事を順番に書いて実行すること」です。講座では,テレビやエスカレーターなど身近な物にも使用されていること,また,買い物のように買う物をメモし,スーパーへ行って,商品を書い,袋に詰めて帰るという手順もプログラミングの一つだということを伝えました。子供たちにとって”プログラミング”という言葉は難しいかもしれませんが,日常生活の物や手順に着目することで,プログラミングに親しみを持ち、やってみようという気持ちを引き出すことができました。

 信号機を作る活動では,まず,青信号から赤信号に変化させる,次に,その変化がずっと繰り返されるようにする,最後にボタンを押したら青に変わるというように段階的にプログラムを作りました。子供たちは,信号のマークを◯や×記号で例えてプログラムを作成し,シュミレーションをして確かめることをしていました。プログラミングで大切なことは,順次,反復,分岐の3つです。この3つを段階的に取り組むことで,押しボタン式信号を作ることができました。

 宝探しゲームでは,グループで穴埋めのワークシートとmicro:bitを使いながら探索機のプログラムを作り,教室の中に隠されたお宝を見つけました。宝探しゲームは,探索機とお宝はmicro:bitを使い,それぞれに無線を送受信するプログラムを作成します。探索機は,7つのレベルを設定し,レベルの大きさによって,お宝に反応する範囲を変えます。子供たちは,ワークシートを埋め,プログラムやmicro:bitの操作を理解して,宝探しを楽しむことができました。ゲーム形式で取り組むことで,子供たちは目標を持って達成するために取り組んだり,活動を意欲的に取り組んだりすることができました。

【MESHを使って便利なまちづくり】

 19日はMESHを使って便利なまちづくりの講座を行いました。

 MESHは身近なものとセンサーやスイッチなどを組み合わせてプログラミングをして,身近な生活に隠れているプログラミングの仕組みを再現したり,アイデアを形にしたりできるプログラミングツールです。MESHには7つのセンサーブロックがあり,それぞれが違った機能を持っています。例えば,人の動きを感知する”人感ブロック”や周りの明るさを感知する”明るさブロック”などがあります。このような,センサーブロックは私たちが生活しているまち中に多く隠れています。子供たちは,身近にある,エスカレーターや自動でつくLED電気などから,MESHが身近な生活の中に隠れていることを感じたようです。

 その後,子供たちが自分の住むまちが更に便利になるようなプログラムを作成しようと,様々なブロックを使い試行錯誤して活動を行っていました。子供たちは,節電のために,人感センサーを活用して,人の有無によってエアコンが機能するプログラムを作成したり,身の危険を感じた時に,助けを呼ぶことができたり,写真を撮ることができたりする防犯ブザーなどを作成し,子供一人一人がまちや自分達の生活が更に便利になるプログラムを考え,MESHを使って再現することが出来ました。

 このような活動を通して,子供たちは試行錯誤しながらプログラムを作成し,それがMESHで形に出来たときの喜びや,自分達にもプログラミングでまちの人達を笑顔にすることができる喜びを感じることが出来たと思います。この経験から,子供たちには身近な生活に隠れているプログラミングを見つける,見つけた際にはプログラミング的思考を働かせて仕組みを考える,そのような見方・考え方を働かせてほしいと思います。

 今回は,講義者,サポーターともにプログラミング的思考を促すことを意識して行いました。具体的な例をもとに,子供たちにプログラミングとは何か,問題を解決するために論理的思考を働かせるということを伝えることができました。

 今後も,社会貢献活動の機会をいただいていることに感謝し,講座に来た参加者が楽しさと学びを得られるように内容を追求したり,準備や練習に一生懸命取り組んでいきます。

(渡邉・大房)