第12回院生ゼミ

2023.10.04 第12回院生ゼミ

本日は,第12回の院生ゼミが行われました。新学期初めての院生ゼミということもあり,夏休み前からの研究の進捗状況について報告を行いました.

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【学習者主体の学びに向けて】

 三井先生から,先日小学校で行われた研修のスライドを共有してくださいました。研修のスライドを基に当日の研究授業の様子を振り返りました。今回の中で,感じたことが3点あります。

 1点目は,単元計画を児童と共有をし,児童が自らめあてを立てることです。児童が,授業で何を学ぶのかを理解していなければ,自分自身でめあてを立てることは難しいです。そこで,日々の授業で単元計画を教師と児童が共有することが大切だと思います。教師と児童が,共に共通した目標を持って進むことで学びが深まることに繋がると思います。

 2点目は,足場かけをどこまで行うのかということです。研究授業では,ウェビングマップの活用方法について,全ての児童が理解できるまで教師が丁寧に教える場面がありました。足場をかける際には,児童がさらに上の段階に進むことを前提に考える必要があります。教師が足場をかけすぎてしまう場面はよくある事なので,児童の様子を見て考慮することが大切だと思います。児童の現状と目指している姿を明確に持たなければならないと感じました。

 3点目は,授業の振り返り活動についてです。研究授業では,自分の意見をまとめて終わる場面がありました。自分だけではなく,他の人は「授業を終えてどのような考えを持っているのか,感じたのか」を比較することが大切です。教師が,他者の考えに関心を持たせる環境づくりを整える必要があると感じました。振り返り活動がより良い時間にするには,クラウドツールを活用し,クラスで1シートまとめることで,他の人の考えを見やすく比較しやすくなると感じました。

【研究の進歩報告・相談】

 今回も引き続き,ゼミ生が各自の研究の進歩を報告しました。三井先生からいただいたご指導として2点あります。1点目は,研究のタイトルについてです。タイトルは,研究の要約になるので,第三者が見ても分かりやすく適切な言葉を考えて選ぶ必要があります。2点目は,研究の新規性についてです。具体的な仮説とそれに対する評価が不明確なので,研究として成立していないことがわかりました。そして,研究の場面をかえるだけでなく,似た研究と何が違うのかを明確に述べられるようにしなければならないと感じました。今後先行研究を分析し,自分の研究はどんなものなのか,なにを明らかにできるのか,等を明確にしていきたいです。

 それぞれ異なる研究を行っており,新たな知識や新たな視点が獲得できます。今後のゼミも学び合っていきたいと思います。

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後期もお忙しい中,三井先生にご指導いただけること,お礼申し上げます。恵まれた環境に身を置けていることに感謝し,日々精進して参ります。

本日もありがとうございました。

(青木)