学修と学習

大学で働くようになってから,「学修」という言葉を目にするようになりました。これまで勤務していた小学校現場では「学習」という言葉を使っていました。

小学校では,学習指導要領,家庭学習,学習態度,というように当たり前のように「学習」でした。なぜ,高等教育は「学修」なのでしょうか。

Weblio 辞書(https://www.weblio.jp/)には,「学修」と「学習」について,次のように説明されています。

【学修】学問を学び修めること。

【学習】まなびおさめること。勉強すること。

やはり,似たような意味な気がします。
そこで,いろいろと検索をしてみると,どうやら「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」という2012年の中央教育審議会答申にその説明があるようです。

大学設置基準上、大学での学びは「学修」としている。これは、大学での学びの本質は、講義、演習、実験、実習、実技等の授業時間とともに、授業のための事前の準備、事後の展開などの主体的な学びに要する時間を内在した「単位制」により形成されていることによる

どうやら,授業内の学びだけではなく,授業の予習(事前準備)や復習,その後の展開まで含めた主体的な学びが高等教育の学びの本質であり,「学習」とは区別している,ということのようです。

授業を設計する側,提供する側としては,「これは学修となっているのか?」ということを自問し,改善を繰り返していく必要性を感じました。奥が深いです。