第68回三井ゼミ

2021.10.20

本日,第68回三井ゼミが行われました。

【査読論文】

 三井先生から査読論文についてお話がありました。学術の世界は平等・公平であるため,査読論文は,論文の著者が匿名で講評されます。つまり,どこの大学を出たのかではなく,何を学んだのかが重要になります。これは,これからの社会で重視されるものが学歴から学習歴へ変化していることを表しています。

 学生のうちに行った研究を査読論文の審査に出して通った先輩方がいます。その先輩方は,計画的に学ぶ力がついていたそうです。そのため,私たちも自分の研究を見通しをもって行い,最終的には査読論文を目指します。

【スキーマ理論】

 三井先生の講義から「スキーマ理論」についてお話がありました。スキーマとは,図式や図解,概念などといった意味を持ちます。このような話の全体を捉えるもの(=スキーマ)をはじめに提示することで、相手の理解を促す理論をスキーマ理論と言います。

 例え,文章中の一つ一つの文の意味が分かったとしても,全体像を把握することができないと内容を理解することは難しくなります。そのため,あらかじめスキーマをもっていることで,情報の枠組みを設定することが重要になります。

 授業での活用方法を以下に示します。

・今日は,図形の角について授業をします。

・まずは,三角形の内角の和を復習します。

・目標は,四角形の4つの内角の和は、何度になるか説明できることです。

授業の目標を示すことで,そのために今何をしているか把握しながら学ぶことができると考えました。算数に限らず,どの教科でも児童が目標を理解していることを意識して,授業をつくっていきたいです。

【研究テーマ(仮)】

 本日は,「研究テーマ(仮)」について発表しました。その中で,自らが勝手に定義している内容や曖昧に解釈している言葉があることが分かりました。

 研究をする上では,根拠となる先行研究を示すことが重視されるため,研究に関連のある論文や書籍を調べ,学んでいきます。また,参考文献の書き方についてもご指導を頂きました。このような研究を進める上で必要となる知識も身に付けていきます。

 3年生はここからが研究のスタートとなるため,共に協力し合い頑張っていきます。

(髙木)