第4回学びデザイン研究会

2023.6.27 第4回学びデザイン研究会

 本日は,オンラインで第4回学びデザイン研究会が行われました。

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【個別最適な学びの必要性】

 三井先生から,個別最適な学びがなぜ必要なのか,お話をいただきました。IMD(国際経営開発研究所)の調査によると,現在の日本の国際競争力が低く,世界から大きな遅れをとっています。1990年代には1位だった日本がこの30年間で大きく低下している理由の一つに学校教育があると考えられます。そして,VUCA時代の到来により,先行きが不透明で予測困難や社会情勢の中,その社会を生き抜くための資質・能力の育成や,新たな教育の在り方について考えていく必要があります。

 新たな教育振興計画(令和5年度~9年度)では,新たな教育の在り方について,個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ,多様な教育ニーズに対応していくことが触れられています。今後は,誰一人取り残すことなく,全ての子供の可能性を引き出す教育を推進し,生涯にわたって学び続ける学習者の育成を目指し,日々の実践でコンテンツだけでなく,コンピテンシーを意識した教育の実践が求められていきます。

【実践の報告と,討論】

 本日は,現職の教員は実践報告や悩み事,院生は研究や院での学びを報告・相談しました。新学期が始まり約3カ月が経ち,成果と課題が明確になってきました。課題では,4月当初にできていたことができなくなってきたり,子供達が新学年に慣れて規律の乱れが出てきたりなどの課題が挙げられました。このような日々の悩みや不安等を互いに議論することで,様々な視点から自身の実践や学級経営について見直す機会になりました。今後も実践や悩みを報告・相談して,互いに高め合っていきます。

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 新天地での生活にも徐々に慣れてきましたが,気が付けば夏休みまで残り1カ月となりました。暑さが増し大変になる時期ですが,同期の仲間の存在や目の前の子供達の頑張る姿を活力に変えて,日々の業務を邁進していきます。

(大房)