第16回院生ゼミ

2023.11.15 第16回院生ゼミ

本日は第16回院生ゼミが行われました。院生たちが,今後現場へ立った時に心掛けて欲しい授業作りについてお話や,研究授業を終えた事後アンケートの分析などについて検討しました。

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【学習者が主体的に学べるためには】

 本日は,子どもが主体的に学ぶために教師はどのような環境をつくるべきかご指導いただきました。子どもたちが,最終的に教師がいなくても自己調整しながら学ぶことが出来るようにするために,4つの手だてを共有する必要があります。主な手だてとしては,学習課題,学習評価,学習の流れ,学習時間の共有することです。教師は授業の見通しを決め,最終的に子どもたちが自分自身で活動できるような余地を持たせることが大切です。

 特に学習課題と学習評価を共有することは,子どもたちにとって何を目指して学べば良いのかを具体化出来ます。なぜなら子どもたちは,どこまで追究しているのか,自分自身で把握しながら学習を進めて行くことが可能になるからです。学級全体で学習課題の共有は行われています。そのため評価基準も共有をすることで,自ら子どもたちが目指す姿をイメージさせ,授業の見通しを持てます。子どもによって,異なる出発点からスタートする中で,1つの学習課題に向かって自己評価をしていく際の基準になっていきます。

【研究の進捗報告・相談】

 本日も研究の進捗状況・報告を行いました。三井先生から,アンケートの分析についてご指導いただきました。アンケートの分析で出てきた数値や意味は何なのかを理解をしなければいけません。分析する際は,なぜその分析をするのか明確にしていかなければいけないと思いました。また,分析の方法は,統計学の手法としてt検定だけではありません。アンケート結果が,正規分布にならない場合は,他の手法を使用して分析する必要があります。今回三井先生から,データが正規分布しているかを判断するシャピロ-ウィルク検定や,もしt検定が適用できない場合の代替としてウィルコクソンの符号順位検定をご提案してくださいました。各自で得られた結果に合わせた手法を確認して分析できるように取り組みます。

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先週から急に寒くなりました。風邪やインフルエンザが流行っているので,体調管理が重要になってきます。互いに共有しあい,新たな視点を獲得しながら学び続けます。

本日の院生ゼミもご指導いただきありがとうございました。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

(青木)