第4回三井ゼミ

第4回三井ゼミ記録

今回のゼミで学んだことは2つあります.

【グループディスカッションで気をつけること】

グループディスカッションでは,1つのテーマが提示され話し合います.本日のゼミでは,「学校再開に伴うリスク」を議題とし,ディスカッションを行いました.ディスカッションでは,学力の格差が広がること,若手教師の指導力が育成されないこと,自身や,親が感染者だった場合にいじめにつながることなどが意見として出されました.5人でディスカッションをすると,トップバッターは,話の方向性を決めることが求められます.そして,意見が重ならないように次第に新たな視点を加えることが求められることがわかりました.三井先生からは,グループディスカッションでは主に,自主的に意見が言えること,新たな視点が出せることの2点が重要視されているとご指導いただきました.

教員採用試験は,自治体によってグループディスカッションの試験項目があります.そのため,試験当日までにディスカッションに慣れておくことが大事であると考えます.そして,教員採用試験にとどまらず,社会に出てから必ず求められるであろう,自主的・積極的な意見出しや,新たな視点出しなどのディスカッションのスキルを身につけていきます.

【論文を批判的に読み,コメントをすること】

今回のゼミでは,三井先生の書かれた論文の初稿を読み,建設的批判コメントを考えました.

建設的な批判とは,現状をよりよくしようとするために批判的にコメントをするということです.私たちはこれまで,ゼミ生や先輩方の書かれた論文や原稿に対し,誤字脱字を中心としたコメントを行ってきました.誤字脱字中心のコメントは,文章の体裁は整えられますが,よりよい論文へと成長させることはできません.

これからは,卒業論文の執筆が本格的になってきます.誤字脱字だけではなく,内容に踏み込んで批判的に読み,コメントをする力を身につける必要があります.建設的に批判コメントをすることで,「深く読み込むスキル」,それに付随して原稿を書く際に「過不足なく書くスキル」の両方が身につくと考えられます.

そして実際に三井先生の初稿に対して出された査読コメント,採録された論文を比較して読みました.そうすることで,建設的な批判というものが何か,査読者が求めている,原稿を改善するためのコメントとは何かがよくわかりました.

言及されている採録の条件について原稿を修正し,再投稿することで不採録(リジェクト)されるか,採録されるかが決まります.実際に査読コメントを模した演習をすることで,査読の仕組みを体験的に理解することができました.

これからは,相手のためになるのはもちろん,自分のためにもなる建設的批判コメントをすることができるよう心がけます.

(鈴木)