
2025.1.22 第42回院生ゼミ
本日は,第42回院生ゼミが行われました。三井先生から,授業改善のチャレンジと教員のモチベーション,これからの学びのイメージを図示していただき,ゼミ生は各自研究の相談を行いました。
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【授業改善に向けて】
三井先生から授業改善のチャレンジと教員のモチベーション,これからの学びのイメージに関してご指導をいただきました。授業改善に関して,時間の経過とモチベーションを要素にした際に,時間の経過とともにモチベーションが上下していきます。例えば,個別最適な学びやデジタル機器を活用した実践の初期段階では,教員も学習者も興味を持ったり,新たな形態に慣れたりすることでモチベーションは向上していきます。しかし,モチベーションの向上後,徐々にモチベーションが低下してしまう可能性があります。例えば,個別最適な学びで本当に学力が身についているのか,見方・考え方が働いているのかと疑問を抱いたり,授業実践に限界を感じたりすることで低下してしまいます。その上で,低下したモチベーションの中で踏ん張り,模索することでより良い授業実践の日常化へとつながります。このような時間の経過とモチベーションの関係性に関して図示していただけると,自身の立ち位置を理解したり,動機づけたりすることができます。自身が現場でどのような立ち位置にいるか,そのために何をこれからすべきかを考えていきたいと思います。
また,今回のゼミではデジタル学習基盤における学びのイメージに関して考えました。現在の主体的・対話的で深い学びの実現において大切なことは,社会的構成主義の観点で捉えることです。その際のキーワードとして「つまり」,「そもそも」といった言葉で語ることができるようになることです。「つまり」で語ることは,学んだ知識を抽象化,概念化させることに繋がります。そして,「そもそも」では知識の本質を明確化することに繋がります。このようなキーワードを用いて,他者に伝わりやすいように表現することで学びが深まります。今後振り返りの際に活用したり,実際に使っている児童を価値づけたりすることで学びの改善を行っていきたいと思います。
【研究相談・進捗】
今回は大学院での研究についてそれぞれが相談しました。教職大学院では,本年度の教育実習で行った各自の授業実践を報告書として形にまとめます。その際,自身の実践で何を行ったのかはもちろん,調査の内容と評価の明瞭性,結果の解釈の客観性が問われます。今回は相談する際に,結果の解釈だけでなく,その解釈のもととなるデータを示すことが重要だと学びました。その理由としてデータを示すことで自身の解釈が明確になるのはもちろん,データから結果の解釈の飛躍なども指摘することができ,より詳細な分析につながるからです。自身の実践ということもあり,結果の解釈において,飛躍が生まれてしまうことがあります。だからこそ,ゼミを通して三井先生やゼミ生からの指摘を大切にし,今後の研究活動に繋げていきたいと思います。大学院で残された期間も残りわずかとなりました。今後も研究活動に励み,少しでも良い研究活動であったと振り返ることができるようにしたいと思います。
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本日のゼミもありがとうございました。
このたび,東京学芸大学の堀田龍也先生より,三井先生宛にPLAUD NOTE AIボイスレコーダーをご寄贈いただきました。このボイスレコーダーは,音声を即座に文字起こしし,さらに要約まで行える優れた機能を備えています。これらを活用することにより,これまで実現できなかった研究が可能となります。堀田先生のご厚意に心より感謝申し上げます。いただいた貴重なご支援を活かし,研究活動に一層励んでまいります。
次回のゼミでもよろしくお願いいたします。